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ラジオ放送に寄せて・夢は魔法使い

2020.4.4 Facebookより

<ラジオ放送に寄せて、夢は魔法使い完結編>

わたしが涙をこらえたわけは

いろいろありますが、

一つには自分と共通したものを感じたこと。

敗戦の時に最も働ける青年として

しゃにむに期待に応えた人が

気が付いてみれば何の楽しみもなく、

危機が去れば用のない犬のような

しょぼくれたありさまと、

自分の前半生が重なるのです。

みなさんも自分の人生と

重なる部分があって共感するのでしょうが、

クライアントとセラピストは

実は表裏の関係、

そしてこれを見ている自体が

関係があるからでしょうね☆

Tさんが浄化される道中は

わたしも浄化されるプロセスなのです。

今回の絵は

かなりセッションが進んだ時に

描かれた夢の絵で

<バイオリンの稽古から

帰る姉を盗み見る夢>です。

Tさんが若き日の憧れを

思い出して女性性を獲得している感じがします。

ここに至るまでに

いろんなことがありました。

バス停の夢で

大きな現状確認をした後、

今度は変化へ抵抗する自我が

現れ夢が戻ってしまうのです。

そしてなんでも偶然だと思いたい、

バス停の夢も

そんなに意味があるものじゃない・・

と考え始めたのか

 

セッションそのものが

面白くなくなったそのとき、

明らかな魔法が発動しました。

その日は

なんとなく手土産を買っていこうと思って

地元の百貨店に行くのですが

気に入るものがない。

セッションの時間も

迫るのでしょうがなく、

全然気に入らないが

まぁ推奨品だからと

あるお菓子を買っていきます。

そしてセッションの場で

Tさんが提示した夢が

<激変緩和剤をもらう夢>

としてお菓子の絵が描かれている。

あっと驚いて

手土産の包装紙をバリバリと破き

中身を見せましたが

箱の装丁から中身が

三列五段に並んだ

お菓子の数から寸分違わない。

その菓子が

赤と黒のデザインであったことから

一見温厚に見えるTさんが

実は入社以来

怒り虫で有名だったことなどが語られ

また一段とセッションの

深みが増していきました。

そして、

部下に前向きに生きろというと

みんなが不機嫌そうな顔をするのも

気に入らないと言います。

どうしてか?

と言われても即答できず、

次のセッションの宿題として帰り、

次のセッションの朝になっても答えが出ない。

仕方なく、

東京行きのバスに乗ると

隣の席のおじさんが

「前向きに生きろなんて言われると

みんないやな気になるんだよね・・」

と話し始め

呆然と聞き入るわたしを置いて

途中で降りていきました。

この〇〇の郵便局長の

談話をTさんにもちろん話しましたよ。

世の中には

偶然なんてないとあらためて感じました。

お菓子の夢も

予知夢なら

バス停の夢も予知夢の側面があります。

バス停、次回Tさんはバスに乗れるでしょうか?

以下次号

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